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ABLとは
 

ABLとは

Asset Based Lendingの頭文字をとったものです。(以下、ABLと言います。)

また、動産・債権担保融資といいます。これは、企業が有する原料・製品などの在庫や機械設備類(動産)、又は、売掛金(債権)等の流動資産を担保にした融資手法のことです。

最近、「動産・債権等の活用による資金調達手段」として「ABL」という方法が注目されています。

経済産業省や金融庁などもこの制度の普及を進めています。

 


ABLが普及してきた背景

従来、特に中堅・中小企業に対する金融機関の融資は、主に不動産担保や代表者の個人保証に依拠する手法でしたが、これらは経済の持続的な高成長を前提条件としたものであり、それが崩れると機能しにくくなるという構造的欠陥を抱えていました。

 

実際、バブル崩壊後の不動産価値の大幅な下落により金融機関の資金供給意欲が低下し、いわゆる貸し渋りにより多くの中堅・中小企業が倒産したり深刻な打撃を受けました。 

 

 

このような経験から、不動産担保に過度に依存する融資手法から、企業が有する在庫や債権等の事業収益資産に注目した融資手法(つまりABL)に転換していこうという動きが胎動しているのです。

一般的なABLスキーム

しかし、ABLでは、企業が保有する「商品在庫や機械設備などの動産」や「売掛金などの債権」などを事業用資産として評価し、融資に活用します。

 

この手続に際して、債権譲渡登記制度や動産譲渡登記制度が活用されることになります。

 

一般的なスキームは以下のとおりです。

 

1.借入企業と金融機関が売掛金や商品在庫動産等を担保提供することを合意

2.金融機関は、動産・債権の担保評価を行い、融資枠を決定

3.譲渡担保契約の締結、融資実行、動産譲渡登記・債権譲渡登記の申請

4.借入企業は融資開始後、定期的に売掛金や在庫残高などを金融機関への報告
5.4に基づき、金融機関は評価替えなどを実施、融資枠の調整

6.金融機関は貸付金の返済を確認

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